板金修理

バンパーの擦りキズ

塗装の下準備として、バンパーの損傷部をサンダーという道具を使い研磨して表面を平らにします。やすりで磨くイメージです。
深いキズがある場合はそれを目立たなくするため、バンパー専用のパテをつけ、ヘラを使って表面がなるべく平らになるようパテを盛っていきます。
次にベースカラー(クルマの基となる色)の塗料の密着性を良くする為に、下地塗料を吹き付けます。
損傷箇所以外に塗料が飛び散らないように周囲をマスキング(防護)します。
下地塗料の次はベースカラーの塗布です。
車の色は同じ車種や同じ色であっても、使用者の環境によってそれぞれ微妙に違うものです。
なぜ違ってくるかといいますと、お客様の手入れの方法や、いつも車を停める場所によって色あせなどの違いが出るからです。
塗料の配合データをもとにその車にあわせた調色して、ベースカラーを吹き付けます。
ベースカラーの塗料が乾いたら、クリヤーの吹き付け、仕上げに入ります。
クリヤー(塗装の保護やツヤを出す働きを持つ塗料)をスプレーガンを使って塗っていき、時間をおいて乾燥させます。
乾燥させた後塗装面に残っているほこりやゴミを、ポリッシャーを使って落としながら磨き上げ、塗装面のツヤを出していきます。
これで接触により付いたバンパー傷は全くわからなくなり、バンパー修理の完成です。

いたずら、線傷の補修

10円パンチなどのイタズラ傷、鍵など塗膜より固い何かでひっかいたような線状の傷は、キズの種類の中では被害範囲が小さく浅いため、 損傷度合いとしては軽度な方に含まれます。
線の長さが30cm以上続く場合は、補修塗装の範囲が広がってしまうために重度な方に含まれてしまいます。
補修方法としましては、傷が付いている箇所の塗装を剥がし、ベースカラー(クルマの基となる色)の密着性を良くする為に下地塗料を吹き付けます。
損傷箇所以外に塗料が飛び散らないように周囲にマスキング(防護)します。
バンパーの場合と同様、塗料の配合データをもとに現在の車に近い調色をして、ベースカラーを吹き付けます。
最後にクリヤー(塗装の保護やツヤを出す働きを持つ塗料)を吹きつけ乾燥させます。
仕上げに塗装面に残っているほこりやゴミを、ポリッシャーを使って落としながら磨き上げ、線キズ補修の完成です。