ボディー部分

へこみ修理

へこみとは、何か硬いものが当たったり、ぶつかったりしてボディにへこみが出来ることをいいます。
単純にへこんだたけの場合と、塗膜にもキズがついてしまう場合があります。
修理方法としては、へこんでる部分の裏側から修理することになります。
専用工具でボディの裏側から丹念に押し戻し、へこんでしまった部分を元の状態に近づけます。
損傷箇所(へこみ)の塗装を削って剥がし、 専用の工具で叩いたり引っ張ったりし、へこみ部分をミリ単位で修正します。
パテを盛り付けて表面を整え、 ベースカラー(クルマの基となる色)の密着性を良くする為に下地塗料を吹き付けます。
損傷箇所以外に塗料が飛び散らないように周囲にマスキング(防護)します。
塗料の配合データをもとに現在の車の状態に合わせた調色をして、ベースカラーを吹き付けます。
仕上げにクリヤー(塗装の保護やツヤを出す働きを持つ塗料)を吹きつけ乾燥させます。
塗装面に残っているほこりやゴミを、ポリッシャーを使って落としながら磨き上げ、ボディーのへこみ修理の完成です。

すり傷修理

電柱や壁、車同士などと擦れてできてしまった傷の修理方法です。
へこみのない擦り傷だけなら、と軽く考えがちですが、比較的広い面積に及ぶことが多く、色々な深さの線キズの集合体となっています。
塗装が剥げるほど深いドア・ボディーの傷は、放置しておくとサビの原因になります。
サビてしまうとその部分が侵食され、最悪の場合ボディーに穴が開いてしまいますので、早めの補修をお勧めします。
修理方法は、ドア・ボディーの傷がついている範囲の塗装を剥がし、下地塗料を吹き付け、ベースカラーの密着性を良くします。
損傷箇所以外に塗料が飛び散らないよう周囲にマスキング(防護)します。
塗料の配合データをもとに現在の車の状態に合わせた調色をして、ベースカラーを吹き付けます。
仕上げはクリヤー(塗装の保護やツヤを出す働きを持つ塗料)を吹きつけ乾燥させます。
最後に塗装面に残っているほこりやゴミを、ポリッシャーを使って落としながら磨き上げ、車の擦り傷修理の完成です。

デントリペア

デントリペア(ヘコミ直し・窪み直し)とは、車のボディーに出来てしまった小さなへこみを、裏側から特殊な工具を使用して押し出す修理方法です。
車にやさしい修理方法ですが、基本的に塗装面はそのままの状態です。
作業は専用ツールでミリ単位以下で精密にコントロールをしていきます。
ゆえに、ボディーのヘコミを直す事は、修理側の腕にかかっているといっても過言ではありません。
短時間で値段も安く、車を預ける必要もなく修理してもらえる事が出来ます。
また、板金塗装をするわけではありませんので、修復歴がつくわけではなく、その車の査定額が下がることもありません。
デントリペアのメリットというものは非常に沢山ありますので、小さいへこみならこれで対応するのもよいでしょう。
しかし、あまりに大きいヘコミは直すことができない場合もあります。
例えば、バンパーの樹脂などプラスティック部分、非金属部分は無理ですし、金属部分でも下地にパテが入っている部分、 窓枠など細くてツールが通らない部分など、修理するに当たって施工できない場合もあります。
基本的に修理対象は、1~5センチ程度の塗装に傷のないヘコミが目安となります。
車をへこましてしまった場合に、すぐ板金塗装を考えるのではなく、これからはデントリペアを考えてはいかがでしょうか。